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国際淡水会議 閣僚宣言   2001年12月ボン 

我々、46カ国の水業務・環境・開発担当大臣は、アジェンダ21の実施状況を評価し、水の安全の促進及び水資源の持続可能な管理の達成を図るための行動について議論するために、ボンで会合を行っている。

我々は、ヨハネスブルグで2002年8月に開催される持続可能な開発のための世界サミットは、持続可能な開発及び行動への政治的意志への新たなコミットメントを示す必要があると考えている。

我々は、世界の水資源の公正かつ持続可能な利用と保護は、安全で、より平和で、公正で、豊かな世界を目指している政府が直面している重要な課題であると考えている。

貧困の克服は、公正で持続可能な発展を達成するための主要な課題であり、水は、人の健康や生活、生態系だけでなく経済成長に関しても極めて重要な役割を演じている。「持続可能な発展に関する世界首脳会議(the World Summit on Sustainable Development)の成果には、水問題についての断固たる方策が含まれなければならない。

我々は、21世紀初頭において、12億人の人々が安全な飲み水を確保できない貧困状況にあり、ほぼ25億人の人々に適切な下水道がないことに大いなる懸念を表明する。

安全で十分な上下水道は、基本的人間の必要(ベーシック・ヒューマン・ニーズ)である。
貧困を緩和する世界的な取り組みは、これらの基本的な必要を剥奪されている人々に安全で相当な生活条件をもたらすに違いない。

我々は、国連ミレニアム・サミットで合意された国際開発目標を達成する決意、とりわけ、2015年までに非常な貧困状況にある人々の割合及び飢餓に苦しみ、安全な飲み水を確保できない人々の割合を半減するという目標を達成する決意を確認する。

我々は、また、地域レベル、国レベル及び地方レベルにおいて水管理戦略を発展させることで、水資源の持続不可能な開発を止める決意を確認する。
水は、生活のあらゆる側面において必要とされる。

持続可能な発展にとって、水の社会的、環境的、経済的側面と多様な水利用のすべてを考慮に入れることが不可欠である。従って、水管理は、統合的なアプローチを必要とする 。

我々は、環境と開発に関する国連会議及びダブリン会議の10年後であり、パリとハーグにおけるグローバル水会議の数年後にあたる今、水資源管理に関して一般に合意した原則を実現するためにより大いなるコミットメントがさらに必要であることを強調する。

世界の希少な淡水資源と水生生態系の関わる困難は、増加している。水質汚染と持続不可能な水の消費パターンは、その原因のひとつである。

水利用の効率は、改善する必要がある。

我々は、各国政府、国際社会、民間部門、非政府組織、その他すべての関係者が以下の点に自らの行動の基礎を置く必要があることに合意する。

(ガバナンス)
水資源の持続可能で公正な管理を保証する第一の責任は、各国政府にある。各国は、全てのレベルにおける水業務のガバナンスのための実施可能な取り決めを正しく行い、適宜、水部門の改革を加速すべきである。

我々は、民間企業に対して、政府と市民社会に加わり、上下水道サービスを現在受けていない人々に対して供給し、また、投資と管理能力を強化することに貢献することを求める。
民営によるサービスの提供は、水資源の私的所有を意味するべきではない。サービスの提供者は、効果的な規定や監視に服すべきである。
我々は、国際河川に関かわる問題について、流域諸国が協力することを奨励する。

(資金のギャップ)
水のインフラストラクチャー、維持、トレーニングとキャパシティー・ビルディング(能力の育成)、研究とデータ作成において、資金の投資に大きなギャップが存在する。既存の資源をより効果的に用いて、あるいは、あらゆる財源から追加の資金を得て、このギャップを埋めることが緊急に必要である。

財源として、公的な投資予算、資本市場、共同体の資金、水利用者と汚染加害者からの徴収金がある。また、ギャップを埋めるためには、とりわけ途上国のために、水部門における緊急のニーズを反映して、公的あるいは民間の財源から調達した増額された国際開発資金を利用することも必要である。

水のインフラストラクチャーへの投資、工事、維持のための財的資源の不足は、とりわけ、後発開発途上国や非常な貧困状況にある人々のいるその他の国の貧しい人々を傷つけている。

財政上のギャップを埋めるための重要な行動として、貧困の緩和や途上国の貿易や収入を生み出す機会の改善がある。 財源は、途上国が自然災害の影響を軽減したり、気候変動の影響に対応するのを支援できるようにするためにも必要である。水資源開発プログラムの成功のためには、影響を受ける地域に住む人々に与える砂漠化による負のインパクトに関する十分な理解に基づくべきである。

(国際社会の役割)
我々は、発展途上国が持続可能的な水管理を行い、水資源からの利益を公正に共有できるように、国際社会に対して、さらなるコミットメントとさらなる努力を要請する。

我々は、国連事務総長に対して、包括的な方法で、水問題に関する国連システム内での活動を調整し、一貫性を持たせることを強化するよう要請する。我々は、GDPの0.7%を公的開発援助とするという国連で合意された目標を想起する。

この目標を達成していない先進諸国は、目標達成のために最大の努力をすべきである。

(キャパシティー・ビルディングと技術移転)
我々は、キャパシティー・ビルディング及びある地域固有の技術の改善を含む革新的な技術が、水問題を抱える諸国において効率的に水を利用し、汚染を抑制し、新たな、あるいは、別の水源を開発するために必要であることを認識する。

我々は、水管理のための人的、財政的、技術的な資源の有効利用を確実にするために、キャパシティー・ビルディング・プログラム及び情報交換を支援していく。

我々は、技術的に発展途上にある諸国が、利用可能な最良の知識と設備で水を管理する能力を獲得できるような技術移転を率先して行っていくことを促進していく。

我々は、世界の水の状況や傾向に関して、一貫した、よりよい方法での評価を必要とする。

(ジェンダー)
水資源の管理は、参加型のアプローチに基づくべきである。男性と女性がとも
に関わり、水資源の持続可能な利用管理及び利益の共有において対等な発言権
を有するべきである。水に関連する分野における女性の役割が強化され、女性
の参加が広められる必要がある。

(次のステップ)
我々は、持続可能な開発に関する世界サミットが、この淡水に関する国際会議の成果を考慮に入れることを勧告する。

我々は、2003年の淡水に関する国際年と日本で開催される第3回世界水フォーラムが、淡水の持続可能な発展の問題に関わる国際社会のあらゆる関係者にとって、その役割と行動について更なる議論をするよい機会となることを期待している。

我々は、ドイツ政府の本会議開催にあたってのご努力ならびに水問題に対するダイナミックな行動を促進する決定に感謝の意を表する。


以上

(翻訳協力:竹内菜摘)